現代の日本は、食べ物や衣服といった小さいものから、サイズが決まった家具や既成品のサッシ、外壁パネル、それらを予め決まった組み合わせで販売する建売住宅まで、衣食住、生活に必要なあらゆるものが、規格化され量産されることで、簡単にしかも安価に手に入れることができるようになりました。

一方で、人はひとりひとり異なる感覚を持っていたり、生まれ育った環境によって異なる習慣を持っています。『既製品』はそれらの最大公約数にすぎないため、必要十分に満たしてくれるものではありません。それでも多くの人は、『既製品』で満足できてしまう、むしろ順応していってしまうと思います。

そのなかで、ごくわずか、『既成品』では満足できない、不便に感じる人がいると思います。買ってきた牛丼の味が薄いと感じたら醤油をかければいいし、Tシャツのサイズがあわなくなったらひとつ上のサイズを買えばいい。でも、家具や住まい、建築物は、多くの人にとって簡単に調整や買い替えができるものではありません。私たちはそんな、建築や内装、家具における『既製品』では満足できない要望を、個人に寄り添った細やかな設計によって実現していくチームです。 人が持つ特有の趣味嗜好やライフスタイル、直面している課題、場所が持つ特有の状態や環境、それらを最大限受け止め、柔軟に設計することで、その人やその場所だけのオリジナルの建築ができると考えています。ここにあう家具をつくりたい、趣味に没頭できる場所がほしい、この土地をどうにか活用できないかなど、素朴な要望でも構いませんので、お気軽にご相談ください。